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バスケットと旅  島根県出雲市斐川町

  • 執筆者の写真: halenohibasket
    halenohibasket
  • 8月3日
  • 読了時間: 2分


タッパーズと窯
タッパーズと窯



今日は旅の相棒に、タッパーズ型のナンタケットバスケットを選び、島根・出雲の山あいにある出西窯(しゅっさいがま)を訪ねました。


2way仕様のこのバスケットは、街歩きにもレストランにも馴染み、iPad miniがすっぽり入る頼もしい存在。使い込むほどに艶を増し、旅ごとに愛着が深まっていきます。


斐伊川の流れる田園地帯に静かに構える出西窯は、車でしか行けないにもかかわらず、器を求めて人々が次々と訪れていました。


店内には、地元の土と薪の火で焼き上げた器が並びます。中でも“出西ブルー”と呼ばれる深い青の器には、吸い込まれるような美しさがあり、迷わず購入しました。


この窯は、柳宗悦らによる民藝運動の影響を受け、「用の美」を宿す器づくりを今に伝えています。装飾を抑え、素材の力を信じ、日常に静かに寄り添う器たち。その佇まいに、暮らしを整える美しさを感じました。


ナンタケットバスケットもまた、「使うために生まれたもの」としての誇りを宿しています。特に、シェーカースタイル――「美は有用性に宿る」というシェーカー教徒の思想――に影響を受けたバスケット作家アーサー・R・マーティンは、その簡素で誠実なスタイルを自身の作品に取り入れていたようです。素材の力を信じ、実用性を貫くその姿勢は、出西窯の器ともどこか響き合うものがあります。


窯のそばには、小さな神棚がひっそりと祀られており、火を見守るようにそこにありました。

この土地の神様が、ものづくりの尊さを静かに見守ってくれているように感じたひとときでした。




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記事引用:

出西窯


NANTUCKET HISTORICAL ASSOCIATION

" Arthur R. Martin"


 
 

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